思索と探求の森

思索と探求の森
幻覚を体験して━━脳がつくる「現実」の不思議新着!!

この9月、手術のために入院した際、私は思いがけず「幻覚」を体験しました。あまりにもリアルで、生々しく、そして不思議な体験でした。 多くの研究者が指摘するように、私たちは外界を「そのまま」見ているわけではありません。脳は、 […]

続きを読む
思索と探求の森
ベッドの中で考えた、前に進む力の意味

2025年9月16日、都内のあるクリニックで手術を受け、そのまま20日まで入院していました。手術後の痛みはもちろん大変でしたが、それ以上に堪えたのは、何もすることがなく、ただベッドで横になっている時間でした。 普段の生活 […]

続きを読む
思索と探求の森
『バカの壁』(養老孟司著)をどう読むか━━期待と違和感から見えたもの

ベストセラーとなった養老孟司氏の『バカの壁』(新潮新書)を読んでみました。最初は大きな期待を持ってページを開きましたが、読み進めるうちに次第に拒否反応を覚えてしまった、というのが正直な感想です。 冒頭ではある程度納得でき […]

続きを読む
思索と探求の森
『単純な脳、複雑な「私」』━━池谷裕二教授が語る、脳が生む “私” という幻想

今回は、東京大学薬学部教授・池谷裕二氏による著書『単純な脳、複雑な「私」』(講談社ブルーバックス)を読み、特に印象に残ったテーマについて紹介します。本書では、脳科学の知見に基づき、「私」とは何か、「心」はどこから生まれる […]

続きを読む
思索と探求の森
『「学力」の経済学』を読み解く━━中室牧子教授の問いとその限界

慶應義塾大学総合政策学部教授・中室牧子氏による著書『「学力」の経済学』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)について、以下のとおり紹介します。 本書は、教育分野に経済学的なアプローチ━━特に統計データや実証研究━━を導入す […]

続きを読む
思索と探求の森
『夢を叶えるために脳はある』━━池谷裕二教授が語る、記憶・視覚・学習のしくみ

東京大学薬学部教授・池谷裕二氏の著書『夢を叶えるために脳はある』(講談社)について、特に興味深く感じた点を中心にまとめておきたいと思います。 池谷教授の著作はいつも非常にわかりやすく、内容も精緻で正確だと感じており、私自 […]

続きを読む
思索と探求の森
『運は遺伝する』━━作家・橘玲と行動遺伝学者・安藤寿康の対話から考える

橘玲氏(作家)と安藤寿康氏(慶應義塾大学名誉教授)による対談形式の書籍『運は遺伝する』(NHK出版新書)を読みました。全体としては、安藤氏が慎重に言葉を選びながら、自身の見解を丁寧に述べている印象を受けました。 しかしな […]

続きを読む
思索と探求の森
『「幸せ」について知っておきたい5つのこと』━━エリザベス・ダン博士と学ぶ幸福のレシピ

NHK「幸福学」白熱教室制作班が編集し、カナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学のエリザベス・ダン准教授(現・教授)と、アメリカ・ポートランド州立大学のロバート・ビスワス=ディーナー講師による『「幸せ」について知っておきた […]

続きを読む
思索と探求の森
『お金と感情と意思決定の白熱教室』━━ダン・アリエリー教授が語る、あなたの行動が「非合理」になる理由

本書は、デューク大学教授ダン・アリエリーがサンフランシスコで若手起業家を対象に行った全6回の集中講義を、NHK・Eテレの番組として放送した内容を書籍化したものです。行動経済学の基本的な考え方を、興味深い実験や体験談を通し […]

続きを読む
思索と探求の森
『選択の科学』━━シーナ・アイエンガー教授が問いかける、「自由」と「決断」のジレンマ

今回は、コロンビア大学ビジネススクール教授、シーナ・アイエンガーによる著書『選択の科学』(文藝春秋)をご紹介します。この本は、「選択肢が多ければ多いほど良いのか?」「自分で選択する自由は、本当に幸せをもたらすのか?」とい […]

続きを読む