長年にわたり、国立大学・私立大学において、教員・事務職員・役員など多様な立場で教育現場に関わってきました。その中で得た経験には、成功や学びだけでなく、悔いの残る判断や困難な局面も少なくありません。
このブログでは、そうした経験をふまえ、現在大学経営に関わる方々、これから教育に携わる方々にとって、少しでもヒントとなる情報を発信していきます。

また、青少年教育にも長年関与してきました。全国の青少年教育施設の減少や国の支援体制の変化を目の当たりにし、今こそ青少年教育の意義と価値を再確認する時期だと考えています。体験活動、国際交流、自然とのふれあいの重要性について、先人たちの志を引き継ぎながら、自分なりの視点で発信していきます。

さらに、教育や意識、幸福、宇宙、正義など、哲学的な問いにも関心を寄せています。信頼する友人たちの研究成果や優れた著作に学びつつ、日々の思索を綴っていきます。  

大学経営

1.総務

役員会議は準備がすべて━━試される調整力と対応力
大学改革に必要なのは “外の目”
大学の未来を描く━━中期計画づくりの現場から
学生の心に届く言葉とは━━学長スピーチに思うこと
新学部設置の舞台裏━━調整と説得のリアル
「引継ぎ」が仕事を加速させる━━異動先で戸惑わないために
メールもネットもなかった頃━━紙と足で動いた昭和の仕事術
学長の腕組み━━からだと言葉をめぐって
薬物問題と大学の危機管理━━日大アメフト部の事件に寄せて
大学の記者会見に求められる誠実さ━━「NGリスト」問題を受けて

2.人事

採用は最初が肝心━━ミスマッチを防ぐために
人事は組織を動かす最大の力━━私情を排した冷静な判断が求められる
「厳しい上司」が組織を壊すとき━━現場とのズレがもたらす混乱

3.会計

学長裁量経費と大学運営のリアル
大学の資金運用━━堅実さとリスク分散のはざまで
補助金獲得の現実━━文部科学省との距離感と戦略

4.施設

教職員宿舎をめぐる意外な落とし穴━━原状回復とトラブル対応
施設は大学の顔 ━━ 予算確保に頭を悩ます現実
キャンパス移転計画の落とし穴━━拙速な決定が招いた混乱

5.教育

社会の最先端を知る教室━━香川大学の新しい挑戦
読書の力を学生に━━文学作品熟読から始まる学び
英語は「聞くこと」から始まる━━誰でも話せるようになるために
英語力をつけさせるためにインターナショナルスクールに入学させるべきか
リスニングこそが言語習得のカギ━━スリランカ記者が語る学びの原点
『つらいから青春だ』━━キム・ナンド教授が語る、悩み多き若者たちへ

6.研究

科研費獲得を支える仕組みづくり━━香川大学での実践から
「相関」と「因果」は違う━━意外と知られていない統計の基本
大学教授という権威━━『らんまん』から読み解く大学の現実
『基礎からわかる論文の書き方』━━小熊英二教授が導く、学問への第一歩

思索と探求の森

この世界をどう理解し、どう生きていくべきか━━そんな根源的な問いに対して、自分なりの視点で考え続けています。
教育、意識、正義、宇宙、幸福といった多様なテーマを入り口に、日々湧き上がる疑問に向き合いながら、思索を深めています。

信頼する友人の研究成果に刺激を受けつつ、思考を整理し、さらにその土台となる優れた書籍や論考の要点をまとめながら、自らの考えを耕していく場です。

複雑な現代をよりよく理解するための「静かな思索の空間」として、この森に分け入っていきます。
【教育について】
 ● 教育とは何か━━「人格の完成」から「適応力の育成」へ
 ● 「それ、本当に自分の考え?」━━思考停止に陥らないために
 ● 『運は遺伝する』━━作家・橘玲と行動遺伝学者・安藤寿康の対話から考える
 ● 『「学力」の経済学』を読み解く━━中室牧子教授の問いとその限界

【意識について】
 ● 『意識の脳科学』━━東京大学・渡辺正峰准教授が挑む「意識のアップロード」と不老不死の未来
 ● 『脳の地図を書き換える』━━デイヴィッド・イーグルマンが描く、可塑性の最前線
 ● 『幻覚剤は役に立つのか』━━マイケル・ポーラン教授が探る意識と脳のフロンティア
 ● 『脳は世界をどう見ているのか』━━ジェフ・ホーキンスが語る、脳の予測力と “1000の脳” 理論
 ● 『神は妄想である』を読み解く━━リチャード・ドーキンスが問う、宗教の起源とその限界
 ● 『夢を叶えるために脳はある』━━池谷裕二教授が語る、記憶・視覚・学習のしくみ)

【正義について】
 ● 正義とは何か (1) ━━家庭内の葛藤と社会の判断から考える
 ● 正義とは何か (2) ━━トロッコ問題が問いかける道徳のジレンマ

【宇宙について】
 ● 宇宙をどうとらえるか━━時間と無限に思いをめぐらせて
 ● 『宇宙の哲学』━━京都大学名誉教授・伊藤邦武が描く、宇宙と人間知の果てなき探究
 ● 『マルチバース宇宙論』━━野村泰紀教授が描く “多元宇宙” の最前線

幸福について
 ● 『選択の科学』━━シーナ・アイエンガー教授が問いかける、「自由」と「決断」のジレンマ
 ● 『お金と感情と意思決定の白熱教室』━━ダン・アリエリー教授が語る、あなたの行動が「非合理」になる理由
 ● 『「幸せ」について知っておきたい5つのこと』━━エリザベス・ダン博士と学ぶ幸福のレシピ

青少年教育

1.国立青少年施設

昭和の時代、全国各地に青少年教育施設が整備され、国立の施設も全国に28か所設置されました。これらの施設は、時代に先駆けた教育モデルを提案し、体験活動や集団生活を通じた人間形成の場として大きな役割を果たしてきました。

近年、キャンプやアウトドア体験の人気が再燃していますが、かつて青少年が自然の中で学んだこうした施設の多くは、統廃合や縮小の波にさらされています。

今こそ、青少年教育の原点に立ち返り、その意義と可能性を見つめ直す時ではないでしょうか。

国立青少年施設の歴史的経緯
諸外国の青少年施設
減り続ける予算━━国立青少年教育振興機構のこれからを考える
若者の知的探求を育む本の世界━━青少年教育情報センターの取り組み

2.体験活動

「知識よりも体験が大切」とよく言われますが、実際にはそれほど単純な話ではありません。体験にも質や文脈があり、子どもたちにとってどのような体験が意味を持つのかを見極めることが求められます。

このコーナーでは、体験活動の全体像や、その教育的価値について、これまでの実践や研究をもとに私なりに整理しています。                            

子供たち(小・中学生)のための体験活動━━学習指導要領をもとにした体験活動マップの提案
小・中学生のための体験活動マップ
Experiential Learning Activities for Children ━━ A Proposal of the Experiential Learning Activity Map Based on Course of Studies for Schools
Experiential Learning Activity Map for Elementary and Lower Secondary School Students
AI時代にこそ必要な『体験活動』━━身体と五感が育てる生きる力と学ぶ力
祖母の知恵とAI時代━━「何が本当か」を見極める力を育むために

3.国際交流プログラム

青少年を対象とした国際交流の取り組みは、地域レベルから国レベルまで、さまざまな形で実施されています。その中には、何十年もの歴史を持つ、国主導の本格的なプログラムも存在します。

ところが、そのような貴重な取り組みが十分に知られていないのが現状です。このコーナーでは、そうした国際交流プログラムの概要や魅力を紹介し、より多くの人にその価値を知っていただくことを目指しています。                     

国立青少年教育振興機構の国際交流プログラム
物語がつなぐ未来━━「日中韓子ども童話交流事業」の現場から
「異文化の中で学んだこと」━━日独勤労青年交流事業の記録から
交流は「知ること」から始まる━━国際交流担当者に求められる基本知識
国際交流の目的と戦略━━なぜその国と交流するのか

4.国際交流の現場から

このコーナーでは、国際交流や海外での生活・活動を通じて得た経験や気づきをまとめています。異文化との出会いがもたらす驚きや戸惑い、そしてそこから育まれる理解と共感━━そうした現場のリアルな姿を伝えていきます。

世界の時間感覚に触れて━━東京オリンピック・ボランティア体験記
海外出張で何をすべきか━━フランス研修報道を受けて
おうち英語で育つ力━━耳を鍛えるインプットの大切さ
異文化との同居生活━━パリ大学都市でのシェアハウス体験

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