『つらいから青春だ』━━キム・ナンド教授が語る、悩み多き若者たちへ
ソウル大学のキム・ナンド教授による『つらいから青春だ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、もともと韓国の大学生のために書かれた本ですが、その切実なメッセージと深い洞察力が世界中の読者に共感を呼び、各国で翻訳され広く読 […]
『脳は世界をどう見ているのか』━━ジェフ・ホーキンスが語る、脳の予測力と “1000の脳” 理論
ジェフ・ホーキンスの著書『脳は世界をどう見ているのか』(早川書房)を紹介します。本書は、脳の仕組みについての理解を深めるだけでなく、人類の未来にまで視野を広げた壮大な議論を展開しています。東京大学医学部卒で神経科学者の紺 […]
『幻覚剤は役に立つのか』━━マイケル・ポーラン教授が探る意識と脳のフロンティア
マイケル・ポーランの著書『幻覚剤は役に立つのか』(亜紀書房)を紹介します。ポーランは作家・ジャーナリストとして知られるだけでなく、ハーヴァード大学とカリフォルニア大学バークレー校の教授でもあります。本書は、東京大学医学部 […]
『脳の地図を書き換える』━━デイヴィッド・イーグルマンが描く、可塑性の最前線
今回は、スタンフォード大学の神経科学者であり、作家・科学コミュニケーターとしても知られるデイヴィッド・イーグルマンの最新著作『脳の地図を書き換える』(早川書房)をご紹介します。 イーグルマン氏は、脳の「可塑性」━━つまり […]
『意識の脳科学』━━東京大学・渡辺正峰准教授が挑む「意識のアップロード」と不老不死の未来
教育を考える上で、人間の「意識」とは何かを見つめ直すことは極めて重要です。なぜなら、私たちが学ぶという行為そのものが、「意識」が成長し、変容していく過程に他ならないからです。しかし、そうして築き上げた意識が、死とともに消 […]
『マルチバース宇宙論』━━野村泰紀教授が描く “多元宇宙” の最前線
今回は、カリフォルニア大学バークレー校の野村泰紀教授による著書『マルチバース宇宙論』(星海社)をご紹介します。野村教授の著作の中では比較的平易な内容とのことですが、それでも物理学的な専門性の高さから、ところどころ理解に骨 […]
正義とは何か (2) ━━トロッコ問題が問いかける道徳のジレンマ
「正義とは何か」を考えるうえで、しばしば引用される有名な思考実験があります。それが、イギリスの哲学者フィリッパ・フット(Philippa Foot)が1967年に提起した「トロッコ問題(The Trolley Probl […]
『宇宙の哲学』━━京都大学名誉教授・伊藤邦武が描く、宇宙と人間知の果てなき探究
今回は、京都大学名誉教授・伊藤邦武氏による著書『宇宙の哲学』(講談社学術文庫)を紹介したいと思います。 この書では、ケプラー、パスカル、ニュートン、カント、パースといった思想家や科学者たちが、宇宙の謎にどのようにアプロー […]
正義とは何か (1) ━━家庭内の葛藤と社会の判断から考える
これは、ある方から聞いた実話です。この出来事をきっかけに、私は改めて「正義とは何か」について考えさせられました。 ある夫婦が、夫の実家に引っ越して義母と同居を始めたところ、思わぬトラブルが生じました。 義母は90歳近い高 […]
「それ、本当に自分の考え?」━━思考停止に陥らないために
インターネットが発達したいま、私たちはさまざまな意見に日常的に触れることができます。そして、自分自身の考えを発信する手段も整っています。一見すれば、多様な価値観に開かれた社会のように思えます。 けれども、最近ふと感じるの […]