『お金と感情と意思決定の白熱教室』━━ダン・アリエリー教授が語る、あなたの行動が「非合理」になる理由
本書は、デューク大学教授ダン・アリエリーがサンフランシスコで若手起業家を対象に行った全6回の集中講義を、NHK・Eテレの番組として放送した内容を書籍化したものです。行動経済学の基本的な考え方を、興味深い実験や体験談を通し […]
『選択の科学』━━シーナ・アイエンガー教授が問いかける、「自由」と「決断」のジレンマ
今回は、コロンビア大学ビジネススクール教授、シーナ・アイエンガーによる著書『選択の科学』(文藝春秋)をご紹介します。この本は、「選択肢が多ければ多いほど良いのか?」「自分で選択する自由は、本当に幸せをもたらすのか?」とい […]
『神は妄想である』を読み解く━━リチャード・ドーキンスが問う、宗教の起源とその限界
今回は、『利己的な遺伝子』で知られるリチャード・ドーキンスによる話題作『神は妄想である』(早川書房)をご紹介します。これまでこのブログでは、宇宙や意識といったテーマを扱う書籍をいくつか取り上げてきましたが、本書の内容はそ […]
『つらいから青春だ』━━キム・ナンド教授が語る、悩み多き若者たちへ
ソウル大学のキム・ナンド教授による『つらいから青春だ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、もともと韓国の大学生のために書かれた本ですが、その切実なメッセージと深い洞察力が世界中の読者に共感を呼び、各国で翻訳され広く読 […]
『脳は世界をどう見ているのか』━━ジェフ・ホーキンスが語る、脳の予測力と “1000の脳” 理論
ジェフ・ホーキンスの著書『脳は世界をどう見ているのか』(早川書房)を紹介します。本書は、脳の仕組みについての理解を深めるだけでなく、人類の未来にまで視野を広げた壮大な議論を展開しています。東京大学医学部卒で神経科学者の紺 […]
『幻覚剤は役に立つのか』━━マイケル・ポーラン教授が探る意識と脳のフロンティア
マイケル・ポーランの著書『幻覚剤は役に立つのか』(亜紀書房)を紹介します。ポーランは作家・ジャーナリストとして知られるだけでなく、ハーヴァード大学とカリフォルニア大学バークレー校の教授でもあります。本書は、東京大学医学部 […]
『脳の地図を書き換える』━━デイヴィッド・イーグルマンが描く、可塑性の最前線
今回は、スタンフォード大学の神経科学者であり、作家・科学コミュニケーターとしても知られるデイヴィッド・イーグルマンの最新著作『脳の地図を書き換える』(早川書房)をご紹介します。 イーグルマン氏は、脳の「可塑性」━━つまり […]
『意識の脳科学』━━東京大学・渡辺正峰准教授が挑む「意識のアップロード」と不老不死の未来
教育を考える上で、人間の「意識」とは何かを見つめ直すことは極めて重要です。なぜなら、私たちが学ぶという行為そのものが、「意識」が成長し、変容していく過程に他ならないからです。しかし、そうして築き上げた意識が、死とともに消 […]
『マルチバース宇宙論』━━野村泰紀教授が描く “多元宇宙” の最前線
今回は、カリフォルニア大学バークレー校の野村泰紀教授による著書『マルチバース宇宙論』(星海社)をご紹介します。野村教授の著作の中では比較的平易な内容とのことですが、それでも物理学的な専門性の高さから、ところどころ理解に骨 […]
正義とは何か (2) ━━トロッコ問題が問いかける道徳のジレンマ
「正義とは何か」を考えるうえで、しばしば引用される有名な思考実験があります。それが、イギリスの哲学者フィリッパ・フット(Philippa Foot)が1967年に提起した「トロッコ問題(The Trolley Probl […]