大学改革に必要なのは “外の目”
国立大学では、長年教員として勤め上げた人物が学長に就任するケースが一般的です。そして多くの場合、その学長は自分と志を同じくする人物を理事や副学長として登用します。当然ながら、その人選は同じ大学の教員の中から行われることが […]
世界の時間感覚に触れて━━東京オリンピック・ボランティア体験記
私は、2020年に開催された東京オリンピックで、大会ボランティア「フィールドキャスト」として活動しました。主な任務は、オセアニアの国や地域から来日された要人のアテンド。専用車両に同乗し、ホテルから競技会場や選手村までの送 […]
学長の腕組み━━からだと言葉をめぐって
大学の公式ホームページを見ていると、学長が腕を組んで写っている写真を目にすることがあります。そのたびに、私はある人物のことを思い出します。それは、竹内敏晴先生です。『ことばが劈(ひら)かれるとき』(思想の科学社)という著 […]
英語は「聞くこと」から始まる━━誰でも話せるようになるために
最近では、小学生のうちから英語を学ぶのが当たり前になってきました。それでも、日本人の多くが「英語が話せない」と悩み続けています。母語である日本語は自然と話せるようになったのに、なぜ英語はそうならないのか━━その疑問は誰し […]
施設は大学の顔━━予算確保に頭を悩ます現実
国立大学と私立大学の大きな違いの一つに、「施設設備費」の扱いがあります。私立大学では、授業料とは別に「施設設備費」や「教育充実費」として、学生から相応の額を徴収しています。一方、国立大学では、そうした費用を学生から徴収す […]
大学の未来を描く━━中期計画づくりの現場から
私立学校法の改正により、現在ではほぼすべての私立大学が中期計画を策定していると思われます。私もかつて、中期計画の策定に関わった経験があり、その際に感じたことや考えたことを記録しておきたいと思います。 中期計画に盛り込むべ […]
社会の最先端を知る教室━━香川大学の新しい挑戦
香川大学でのことです。長尾省吾学長が就任して間もない頃、学生との懇談の場が設けられました。そこで学生からこんな声が上がったのです。 「大学に入学したけれど、高校の延長のような語学や一般教養の授業ばかりで、正直あまり刺激が […]
物語がつなぐ未来━━「日中韓子ども童話交流事業」の現場から
日本・中国・韓国の子どもたちが協力して絵本をつくるというユニークな国際交流プロジェクト━━それが「日中韓子ども童話交流事業」です。この取り組みは、2002年から始まり、すでに20年以上の歴史を重ねてきました。 この事業は […]
「異文化の中で学んだこと」━━日独勤労青年交流事業の記録から
国立青少年教育振興機構が深く関与している国際交流プログラムの一つに、「日独勤労青年交流事業」があります。私はその派遣団の団長として、かつてこの事業に参加した経験があります。 この事業は、文部科学省とドイツ連邦共和国家庭・ […]