薬物問題と大学の危機管理━━日大アメフト部の事件に寄せて
2023年(令和5年)の夏、日本大学で発覚した薬物問題が大きな注目を集めました。林真理子理事長のもとで大学改革が進められていた矢先、同大学のアメリカンフットボール部で大麻所持の疑いが浮上したのです。 この疑惑が報道された […]
キャンパス移転計画の落とし穴━━拙速な決定が招いた混乱
ある大学では、現在のキャンパスが手狭になったことや、学生募集の強化といった観点から、よりアクセスの良い都心部に新キャンパスを設け、そこに新設学部や既存学部の一部を移転させる計画が進められていました。 しかし、想定外の事態 […]
英語力をつけさせるためにインターナショナルスクールに入学させるべきか
グローバル化が進む今の時代、「英語が話せるのは当たり前」という考えが広まりつつあります。そうしたなか、「子どもには早いうちから英語に触れさせたい」「授業料が高くても、インターナショナルスクールに通わせた方が将来のためにな […]
教授という権威━━『らんまん』から読み解く大学の現実
2023年(令和5年)夏に放送されたNHK連続テレビ小説『らんまん』では、主人公の槙野万太郎が東京大学植物学教室の田邊彰久教授の怒りを買い、出入り禁止を言い渡される場面が描かれました。教授の名前を論文に記載しなかったこと […]
交流は「知ること」から始まる━━国際交流担当者に求められる基本知識
国際交流の現場では、「これくらいは常識だろう」と思っていることが、必ずしも共有されていないことがあります。たとえば、台湾、香港、マカオを「独立した国」だと思い込んで発言してしまう人がいるのには、驚かされました。 東京20 […]
学長裁量経費と大学運営のリアル
大学には、毎年ほぼ同様の使途に充てられる定型的な経費がありますが、それとは別に、学長のリーダーシップで柔軟に活用できる「学長裁量経費」を設けているところも少なくありません。ただし、「裁量」とは言っても、学長が自由に使える […]
大学改革に必要なのは “外の目”
国立大学では、長年教員として勤め上げた人物が学長に就任するケースが一般的です。そして多くの場合、その学長は自分と志を同じくする人物を理事や副学長として登用します。当然ながら、その人選は同じ大学の教員の中から行われることが […]
世界の時間感覚に触れて━━東京オリンピック・ボランティア体験記
私は、2020年に開催された東京オリンピックで、大会ボランティア「フィールドキャスト」として活動しました。主な任務は、オセアニアの国や地域から来日された要人のアテンド。専用車両に同乗し、ホテルから競技会場や選手村までの送 […]
学長の腕組み━━からだと言葉をめぐって
大学の公式ホームページを見ていると、学長が腕を組んで写っている写真を目にすることがあります。そのたびに、私はある人物のことを思い出します。それは、竹内敏晴先生です。『ことばが劈(ひら)かれるとき』(思想の科学社)という著 […]










